1.人事評価制度説明会の実施

 

 「人事評価制度」が制度規程としてまとめられ、役員会の承認を得て
導入されることが決まりました。

 

 制度を円滑に導入するためには、導入時に、全社員・全職員にできる

限り理解をしておいてもらうことが大切です。

 

 もちろん、実際に導入し、運用すると必ず疑問や問題が発生します。

 

 ただ、できるだけ導入前に、制度について説明し、その段階において

も意見や質問を引き出し、疑問や不安を少しでも取り除いておきましょ

う。

 

 そのための

 

 役員への説明会、評価者となる管理職への説明会をまず行います。
 

 その後、全社員を対象にした全社・全体や部・課など組織部門ごとの

社員に対して説明会を行いたいものです。

 

 

1-1 人事評価制度、役員説明会及び承認

 

 人事評価制度規程は、評価処遇制度の一種です。

 

 従い、就業規則に規定する就業条件に関係しているため、就業規則と共に<労働基準監督署>に届けることが一般的です。

 

 そのためにも、この制度は、取締役会の承認を得る形をとることが望ましいですね。

 

 社長が制度を認めればそれでよし、という会社が多いでしょう。

 しかし、中小企業であっても、この先を考えると、マネジメントやガバナンスという概念を重視した方がよいと思います。

 

 経営体制の整備、後継経営者育成などの観点からも、そうしていった方がよいと思います。

 

 いずれにしても、役員が人事制度をもっとも理解すべきです。

 

 役員会での説明、質疑応答、承認という手順を踏むことをお薦めします。

 もちろん、制度設計の中間にも説明し、意見を出してもらい、必要に応じて内容に反映させることがあるのも望ましいでしょう。

 

 

1-2 人事評価制度、管理職説明会

 

 役員会の承認を得て、正式に導入がきまったら、評価者である、管理職者に対する説明会をまず行いましょう。

 

 「人事評価制度規程」の内容の説明の前に、制度導入の目的や方針について、事前に行ったアンケートやインタビュー、ヒアリングの結果の紹介を交えて、きちんと伝えることが大切です。

 

 全社や組織別の説明会も予定しますが、まず管理職に説明し、少しでも組織メンバーに説明できるようにしておくべきです。

 

 この説明会では、質疑応答の時間をできるだけ多く設けるようにします。

 一方的な伝達に終わらせないことが重要です。

 

 ただ、初回の説明会では、なかなか質問ができにくいと思いますので、

1回目は説明主体、2回目に質疑応答、と計画したほうがよいでしょう。

 

 この説明会の概要を、管理職に自分の職場で報告・説明することを求めてください。

 

 そこで、疑問点をだしてもらい、2回目(実施されるならばですが)の説明会で、質問すればと思います。

 

 なお、この説明会を行ったうえで、実際の導入時に「評価者研修」も行います。

 

1-3 人事評価制度、全社説明会

 

 人事評価制度の説明会は、企業規模や事業所の数と配置、就業時間などを考えると、実施が難しいかもしれません。

 

 ただできれば、複数にグループ分けしてでも、全社・全体説明会という形をとりたいものです。

 

 同じ情報を、一堂に会して、もれなくきちんと伝える企業文化や組織風土を持つことは大切です。

 

 異なる部署、職場の社員が集まる機会はなかなかないと思います。

 こうした機会に、顔を合せ、コミュニケーションを取ることができるのは意義があると考えます。

 

 無理でしたら、組織別・部門別の説明会でカバーします。

 

1-4 人事評価制度、部門別説明会

 

 人事評価制度では、職種別または職能別・職位別に<評価項目>の構成、<人事評価表>が違います。

 

 ですから、制度説明会は、組織別や職種別に対象となる社員が集まって行うことが、もっとも実務的であり、重要です。

 

 全員が同じ時間に集まるとすると、始業前や終業時間後など限られると思います。

 

 事前にスケジュールと方法を調整し、あまりムリのないよう実施しましょう。

 

 この説明会で、理解・納得を得ることは難しいでしょう。

 

 でも、この機会がないと、本番で一気に問題が噴出!

 

 収拾がつかない、というようなことにもなりかねませんので、少しでも理解してもらい、どんな問題がでそうか、という情報も共有できる場となれば充分意義があると思います。

 

 

私、大野晴夫がお手伝いします。
私、大野晴夫がお手伝いします。