2.評価者研修とコミュニケーション

2-1 評価者研修実施計画立案と準備

 

 制度設計が終わり、制度についての説明会が終わりました。

 

 いよいよ新しい事業年度の開始と新・人事評価制度の導入の時期を迎えます。

 

 その際に必ず実施するのが、「評価者研修」です。

 

 評価者研修の実施時期は

 

 ■新事業年度開始前  か ■新事業年度開始直後  どちらかになります。

 

 制度設計と説明会完了の時期にもよりますが、新事業年度前に、その時の人事組織体制のままで行っておけばよいでしょう。

 

 この方が、実際の部下に対する評価の演習をできるからです。

 

 新年度の新しい組織人事体制では、まだ評価対象になる期間がないので

、演習を行うのは難しいですね。

 

 ただ新年度に初めて評価者の立場になった人は、評価者研修を受ける機会がないまま昇格、ということになります。

 

 もし、昇格が事前にわかっている場合、間に合えば、先の研修に特別参加を認めればいいですね。

 

 または、新人グループが集まっての研修を新年度開始後、行えばよいでしょう。

 

 評価者研修は、一次評価者と二次評価者を同時に集めて行うことが理想です。

 

 ただ、従業員規模、事業所の配置などによって、一度に集まることがむずかしい場合、一次評価者向け、二次評価者向けと分けて行うのも選択肢の一つ。

 

 また、大きな組織グループごとにいくつかに分けて実施する方法もあります。

 

 いずれにしても設計から導入までの全工程のスケジューリング時に、評価者研修の実施方法と日程も概略決めておきましょう。

 

 人事担当部門が、<研修プログラム>の作成、研修参加者(とその上司)への通知など準備を確実に行います。

 

 

 このあと、<人事評価者研修>を行います。
 この研修は、できれば2回に分けて行うことをお薦めします。

 

 評価者である管理職の数によっては、いくつかのグループに分けて

行う方がよいでしょう。

 実際に現状の組織に従って、評価演習を行うため、あまり大人数の
研修では、運営が難しいからです。

 

>> <第1回評価者研修> についてはこちらを

>> <第2回評価者研修> についてはこちらを

 

見てください。

 

 

 

2-2 第1回評価者研修

 

 ここでは、<評価者研修>を同じメンバーを対象に、2回に分けて行うことを想定しています。

 

 第1回目は

 

 ■評価制度の内容の理解

 ■自己評価演習

 ■自己評価演習結果の公開と意見交換(グループ演習)

 ■一次評価演習

 ■一次評価演習結果の公開と意見交換(グループ演習)

 

 というようなプログラムが一例です。

 

 この経験をもとに職場に戻り、別の評価シートで、実際に部下に、自己評価を行ってもらいます。

 

 本来、本人評価が先ですが、この研修に限り、順番を反対にします。

 

 この本人評価を回収し、一次評価結果との違いについて考えてみます。

 

 これが、第2回目の研修のための事前宿題です。

 

 

2-3 第1回評価者研修、評価・課題対策まとめとフォロー

 

 第1回評価者研修の内容と結果について、参加者にアンケートを行います。

 

 研修の進め方・プログラムについての意見感想 

 

 本人評価、一次評価とグループ演習を行っての評価すること、評価制度そのものについての意見感想

 

 両方について調査し、次に活かします。

 

 

2-4 第2回評価者研修

 

 第2回研修では

 

 ■本人評価と一次評価の評価差について発表(グループ演習)

 ■二次評価調整と評価点決定(グループ演習)

 ■評価面接の実施方法(ロールプレーイング)

 ■日常でのコミュニケーション業務の取り組み方

 

 などのプログラムが事例です。

 

 第1回研修の1か月後頃に実施しましょう。

 

 

2-5 第2回評価者研修、評価・課題対策まとめとフォロー

 

 2回にわたって行った<評価者研修>

 

 かなり濃い、ハードな研修になると思います。

 

 実際の部下を評価してみること。

 他の評価者の事例も見て、違いを認識し、調整してみるなどの体験は、厳しくかつ役に立つと思われます。

 

 かつ、評価することのむずかしさを体験することは間違いないでしょう。

 

 こうした経験から感じたことを事後レポートとして提出してもらいます。

 

 研修自体の改善に結びつけることは当然ですが、

 

 なにより、本番での評価、調整、面接を、より円滑に行い、お互いの信頼関係を確実に強めて行けるよう、制度を役に立つものと受け入れてもらえるようにすることが目的です。

 

 しっかりとまとめ上げて、次のステップに活かしましょう。

 

 

 

私、大野晴夫がお手伝いします。
私、大野晴夫がお手伝いします。